駒鳥です。
どうやら最近、クックパッドが話題なようです。
離乳食にはちみつで男児死亡 「クックパッド」のレシピをめぐり物議
レシピの確認はしていた 「はちみつ離乳食」で物議のクックパッド 注意喚起を強化
サービスだけが悪い、と言うことは無いと思う
おおまかな要点としては、以下のようなものです。
- クックパッドに投稿されたレシピに従い、生後6ヶ月の男児に蜂蜜を混ぜた離乳食を与えていた
- 男児は乳児ボツリヌス症で亡くなった
- 一般的に生後1年以内の乳児に蜂蜜を与えてはいけないとされている
- レシピの乗っていたクックパッドが「殺人サイト」と言われている
そして、実際クックパッド側としてはどうだったのかというと、
- サイトとしては、食品に関する注意の一つとして蜂蜜の話を掲載していた
- レシピによっては、投稿者によって注意喚起がされていた
- クックパッドとしては、今後注意喚起を強化する
今回、単に事件そのものだけでなく、「クックパッドは殺人メディア」という批判が起きていることも、話題のひとつになっています。
ただ、これはちょっと過激な意見だと思っています。
そもそも、クックパッドは、ユーザー投稿型のメディアです。
レシピは基本的に個々のユーザーが投稿をするものです。
先日話題になったDeNAのWELQの問題とは少し分けて考えなければいけません。
WELQは、プラットフォームをうたいながらも、記事の編集部が内容を握っていたことが問題となりました。
ですがクックパッドは違います。
砂糖水のレシピが載っているくらいで、基本的にはユーザーが載せたレシピを精査していない(できない)ものです。
仮に、全てのレシピが安全性など様々な観点から「何も問題ない」と判断する作業を人力で行うとしたら、コンテンツとしては更新感もなく、コストもかかり過ぎで対して面白くないものになったんじゃ無いかと思います。
メディア側のお墨付きをもらったレシピでなく、あくまで「自分たちと同じ、一般の人が投稿したコンテンツである」点を意識して使う必要があると思います。
もちろん、メディア側は何もしなくても良い、という話ではありません。
対策はできる限りするのがよいでしょう。
もしかしたら、今回の事故はクックパッド側の工夫で防げたものかもしれません。
しかし、全てを完璧に精査するのは実質不可能で、いたちごっこにならざるを得ません。
ここに完全性を求めるのは、一種の「ゼロリスク幻想」です。
そういう人はこの手のウェブサービスを使わない方が良いと思っています。
ユーザー投稿型である以上、全てが正しくはない
クックパッドに限らず、ユーザー投稿型のメディア上ではたびたび、噂や誤ったに踊らされる人を見かけます。
例えばTwitterで拡散される嘘を、疑うこと無く、嘘と気づかずリツイートしてしまう人。
ユーザー投稿型である以上、噂や悪意のある嘘、悪意がなくとも虚偽は紛れ込んでしまいます。
そのリスクは常に意識しておくべきものだと、個人的には思います。
リスクを知った上でそれとつきあっていくことは必要だろうな・・・と思います。
悲しい事故を防ぐためにも。。
それでは。
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