駒鳥です
幡野広志さんという方がいらっしゃいます。
ガンになって、余命が決して長くないのだそうです。
参考:ガンになって気づくこと。
これらの状況をオープンにして、twitterで質問箱を設けて、日々届いた質問、相談その他もろもろに回答をされています。
その中で、少し気になる流れがありました。
特定の治療法や健康食品を勧める人、目をゴシゴシして良く読んでください。
迷惑です。あなたがガンになったら試してください。
あまりにも酷いものが多いので、これからは公開します。
医師がリスクを負うように、勧誘にもリスクを背負いましょう。
その覚悟がある方だけ勧誘してください。— 幡野 広志 (@hatanohiroshi) 2018年3月12日
スポンサーリンク
善意の押し売り
結構です。
この手の紹介は累計で200回ぐらいされています、調べる気力もありません。
ご自身がガンになったとき試して下さい。 #peing #質問箱 https://t.co/bCZZXIz4km pic.twitter.com/3Abtr84Yqz
— 幡野 広志 (@hatanohiroshi) 2018年3月13日
幡野さんのもとには、このツイートの時点で200回ほど、こういった言葉、紹介が届いているのだそうです。
こういった紹介って、何割かは純粋な善意から送っているだと思います。
(逆に、何割かは悪意であろうと思います)
でもその「善意」が、相手をどれだけ気づつけることになるのかは、なかなか考慮されないものです。
善意の押し売り、と言える状態がおこってしまっている。
僕は大量の勧誘を放っておいています、日常茶飯事、こんなの慣れてます。
なぜこんなことをツイートするかというと、勧誘が患者家族をズタボロにする可能性があることを認知させたいからです。
幸いなことに多くの方が耳を傾けてくれています。
悩んでいる患者、家族に少しでも役立ちたいだけです。 https://t.co/OSJc1OHCxc
— 幡野 広志 (@hatanohiroshi) 2018年3月14日
いくら善意が元だとしても、それが相手を傷つけているのであれば、結果的には悪意と大差ありません。
むしろ、善意だからこそたちが悪い。
悪意であれば切り捨てるのは比較的たやすい。
けれど善意を切るのは本当に難しい。
それが、親しい人からの善意であったのならなおさら。
善意の押し売りは、相手にとっては、大きな負担となり得る。
スポンサーリンク
自分のための善意
こうした善意って、相手のためのように見えるけど全然違くて、結局は自分のための、自分本位な善意なんじゃないかと思います。
「意に沿わないと怒る」というのが全てを表してしまってる。
善意がもとであっても、その押し付けは、人のためでなく自分のためのもの、なんだろうなぁ https://t.co/MTuLRSCu9f— 駒鳥 (@5er1n) 2018年3月15日
「意に沿わないと怒る」っていうのは、「あなたのことを思って紹介してあげているのに、なぜ理解できないのか」っていうパターンでしょう。
これは「あなたのことを思って」いるのではなくて、おすすめしてあげている自分のための怒りですよね。
相手のことが見えていない、自分のための善意は、相手を深く傷つけることになります。
参考:がん患者が「科学的根拠のない治療」にすがる理由 死への不安とどう共に向き合うか
何気ない、無意識的な善意で相手を傷つけてしまうことがないように、気をつけましょう。
これは本当に気を付けていないと、誰でもやってしまうことだと思います。
そうなりそうなときに、あるいは、そうなってしまっても後から気づけるように、「自分本位に善意を押しつけることは、相手にとって迷惑なんだ」ということを、理解しておきましょう。
僕自身も、気をつけないと。
それでは。
スポンサーリンク
コメント