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ステレオタイプの中で生きていく

駒鳥です。

先日、LIFE MAKERSのトークイベントにまた行ってきました。

ゲストは、「ピンヒールははかない」の著者、佐久間裕美子さん。

内容はあまり書きませんが、変わりつつある結婚やジェンダーに対する色々な価値観、考え方を聞くいい機会になりました。

お話を聞く中で、「自分たちはステレオタイプの中で生きているなあ」と感じました。

ステレオタイプといっても、いろんなのがあるんですが、トークイベントで話に出たようなものだと、

人間、○○才では結婚をして○年後に子供ができて・・・
そういう人生こそが本当の幸せであり、勝ち組。

というようなものです。

改めてこうして言葉にしてみると、「いや、何もそれだけが幸せじゃないだろう」と思います。
思いますが、一方で、やっぱりどこかでそういう生き方に憧れる気持ちもあったりする。

今は、人の生き方、人生そのものもとても多様化している時代です。
結婚の話で言えば、選択的に結婚をしない人、結婚をしたけど離婚をしている人、子供がいる人いない人。
LGBT。同性婚。シェアで生きていく人。

そして「普通に」異性と結婚して子供がいる人。

少しずつ、モデルケースのような人が登場して色々な人生があるという認知もされてきています。
ですがやっぱりまだまだ少数で、「色々な生き方」ではなく「普通の生き方」の方が良いと無意識に思ってしまう人は多いと思います。

その原因の一つにメディアもあるのでしょう、と。
確かに、家庭を持つことが本当に幸せで、家庭を持たずふらふらしている人はだらしない人、というような表現はよく見かけますね。
「勝ち組」という言葉が良くないよね、とも。

でも、どんな生き方だって、同じように辛いことも悲しいこともある。
こういう生き方をしようと決めたって、それがすんなり実現しない人だって多い。

結婚して子供もいるがとても辛い想いをしている人も、結婚はしてなくても周りの人たちと幸せに生きている人もいる。

だから結婚して子供が生まれて・・・という人生だけが正解ではない。
それを頭で分かっていてなお、今持っている価値観はなかなか変わらない。
ステレオタイプ(当時はもちろんそうではなかっただろうけど)の中で生きてきた期間が長いほど、その価値観は大きいのだろうなと思います。

「まだ結婚しないの?」
「子供はまだ?」
こういう言葉は結婚して子供ができることこそが幸せなんだ、結婚できなかったり子供ができないのは不幸なことなんだというステレオタイプから発せられた言葉。
既婚者からの「きっとそのうちいい人が見つかるよ」は、もしかしたら優越感。

でもそうした優越感のようなものも、結局のところ不安の裏返しだよねと、佐久間さんはお話の中でおっしゃっていました。

確かに。どんな生き方をしていたって常に不安はつきまとっている。
自分の選択は間違っていないだろうか。
自分はちゃんと、一番幸せな道をたどっているのだろうか。
そういう不安。

でもまあ、結局のところ何が自分にとって本当に幸せなのかは分からなくて、不安の中で生きていくしかないと思います。
ステレオタイプの中で不安を感じても、自分の価値観に悩まされることがあっても、後ろ向きにならずに生きていくしか無い。

なかなか大変だけど、まあ、程度の差こそあれみんな大変なんだし、自分が今できることを頑張っていきたいなと感じています。

それでは。

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