駒鳥です。
あけましておめでとうございます。
年末年始、課題図書と称して1冊本を読みました。
良著でした。買ってよかった。
以下に当てはまるような人には、本当にオススメの一冊です。
- フェイクニュースそのものについて理解を深めたい人
- フェイクニュースの拡散には加担したくない人
- ネット・SNSに流れて来る情報とのつきあい方を学びたい人
- TwitterやFacebookを活用する全ての人
このエントリでは、この本についての簡単なご紹介と、読んで思ったことをまとめて行こうと思います。
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フェイクニュースは何故拡散されるのか
フェイクニュースという言葉は2018年において大きな話題となりました。
この言葉の認知度が爆発的に上がった出来事としては、やはり北川景子さん主演のドラマでしょうか。
放送当時、Twitterのトレンドにも登っていましたね。
僕は少し見ただけですが、今思うと、結構良くできたドラマだったんじゃないかとは思います。
(ネットメディアの描かれ方に不満はありましたが)
本書の中では、間違った情報やニュース単体を「偽ニュース」「虚偽情報」と、これらが引き起こす現象を「フェイクニュース」として分けています。
そしてフェイクニュース現象が何故起こるのかを科学的に分析し、かつ読者にとって分かりやすい形で説明してくれています。
僕たち人間の認知・認識についての話や、SNSのような環境とシステムがもたらす現象、そもそも現代の情報過多な環境についての話。
これらの説明を読むと、フェイクニュース現象は単一の原因によって発生するような単純なものではないということが分かります。
人の悪意と、善意と、認知の限界、そしてシステムや現代のネット環境が複雑に入りくんだ結果として、フェイクニュース現象が起きている。
『出回っている偽ニュースは、たまたま目についたニュースが共有され、内容の良し悪しとは関係なく拡散しているものが少なくない(中略) 情報過多のせいでみんなが注意力散漫になっている世界では、特別なことを仮定しなくても偽ニュースの拡散が自然発生する』
— 駒鳥 (@5er1n) 2019年1月3日
フェイクニュースにどう対処すればいいのか
本書では、フェイクニュース現象を様々な角度から分解し、偽ニュースがどのように拡散されるのかと併せて、フェイクニュースに対抗する各国、各機関の取り組みも紹介されています。
そして、ネット利用者である僕たちが普段気をつけるべきことにも触れられています。
詳細は本の中に書いてあるのでここでは省きますが、個人レベルで気をつけられることもあるな、という印象です。
とはいえフェイクニュースという現象自体が複雑である以上、対抗する手段も決して単純なものでは弱い、という悲しい事実。
『デマや陰謀論をなくすためには、それを信じる人々に科学的根拠を提示すればよいという単純な話ではない』
これはそうだと思う。
後追いで根拠提示してもそれは読まれない&拡散されない。
読んでも、間違っていたことをすんなり認めない人も多いよね。— 駒鳥 (@5er1n) 2018年12月30日
ですが、フェイクニュース現象がどういうメカニズムで起きるのか、何故虚偽情報が拡散されて行くのかを知ることは、自分自身が偽ニュースに踊らされないための第一歩になるというのを強く感じます。
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ネットリテラシーを学べる1冊
情報リテラシー、メディアリテラシー、ネットリテラシー、(似た言葉ですが)これらの重要性が叫ばれるようになって久しいですがフェイクニュース現象が社会現象として認識されるようになって、その重要性はますます大きくなっていると感じます。
日々SNSを利用していても、ちょっと眉唾な怪しい情報は多く流れてきます。
場合によってはフォローしている人が、それらの情報の拡散に(悪気はなくとも)加担してしまっていたりもします。
それに気づけるようなるために、まず現実として起きている問題への理解を深める1冊になると思います。
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