片瀬久美子さんの裁判、加害者特定の例から考えるSNSの匿名性

2019年9月27日情報リテラシー

駒鳥です。

SNS上での誹謗中傷に対する抑止となり得るニュースが流れてきました。

外部リンク:ネットで「淫売」「夫は強姦魔」と誹謗中傷、投稿者との終わりなき闘い 片瀬久美子さん

Twitterで謂れの無い誹謗中傷を受けていた、片瀬久美子さん。
投稿をしていた加害者に対して開示請求をへて、裁判にて慰謝料と「謝罪文の交付」を勝ち取った、という内容です。

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誹謗中傷から、相手の特定、そして裁判

片瀬久美子さんはTwitter上で続いた誹謗中傷に対して、まずTwitterに対して、「通報」を行うも認められませんでした。
その後警察を通して改めてTwitter社に対して、開示請求を実施。
加害者と距離が離れていたことが理由で時間がかかったものの、本人を特定
損害賠償請求を起こします。
加害者はこれを無視、最終的に代理人も含めて出廷することもなく、片瀬さんの主張が全面的に認められることとなります。

結果、加害者に対して、慰謝料200万円と、謝罪文の交付が言い渡されました。
しかし残念ながら、加害者は未だ(2019/9現在)これを無視しています。

民事の裁判は終わりましたが、現在、刑事の方では検察の裁定(判断)を待っている状況です。不起訴になってほしくはありません。損害賠償も払わない、謝罪文も交付しない、そのうえ不起訴となれば、投稿に対して責任を取らすことができません。

加害者は、自分自身のした事としっかり向き合ってほしいですね。
片瀬さんはおそらく想像を絶する苦労があって、ここまでたどり着いたのだろうと思います。
全てが落ち着いた暁には、心に平穏が訪れることを祈るばかりです。

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裁判に対する反応

慰謝料200万円だけでなく、謝罪文の交付というかなり珍しい判決が下った裁判とあって、様々な反応が見受けられます。

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SNSは完全匿名、というのは古い認識

今回の事件では、最終的に警察が動くことで、情報の開示がなされ、加害者の特定が明確に行われました。
これはこのケースだけの特別なものではありません。
SNSではびこる誹謗中傷に対して、開示請求をサポートする動きもあり、開示請求自体が決して珍しいものではなくなって来ています。

参考:発信者情報開示請求とは|ベリーベスト法律事務所

SNSはサービスの見た目上、匿名に見えますが、実際にはアクセスログをサービス提供会社はちゃんと残しており、そこからIPアドレスをたどることは容易です。
大抵のサービスでは、従業員が不必要にこれらの情報を使うことがないよう、利用規約で定められていますが、警察などからの要請があった場合には話は別です。

プロバイダ側も当然、警察からの要請があればそれに応じて、発信者の情報を開示します。
SNSの匿名、というのはもはや幻想に近く、いざとなれば誰の発信かは明らかになります。
今後、技術的にも制度的にもこの方向にすすむでしょう。
SNSが完全な匿名である、というのは、もはや古い認識です。

被害に遭っている方は警察や弁護士に相談してみると良いでしょう。
普段SNSを使う我々も、匿名などない、という点は肝に命じておかないといけませんね。

それでは。

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