【感想】ラ・ラ・ランドはバットエンドではないと思う(ネタバレあり)

2017年2月26日感想

駒鳥です。

今日の日中、ふらっと、映画館へ足を運び、「ラ・ラ・ランド」を見てきました。

もともとは、同じ監督の前作品である「セッション」を見て面白かったのがきっかけです。

こちらもすごく面白いのでおすすめです。
さて今日はセッションの話ではなく、ララランドですね。
多分にストーリーのネタバレを含んでいますので、それがいやなかたはここで戻ってくださいね。
ネタバレ全く気にしない方や、既に鑑賞済みの方のみ続きをどうぞ。

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あらすじ-夢を追う二人の物語

ざっくりとあらすじを。
映画全体としては、すばらしいミュージカルでした。
テーマとしては「恋と夢」なんだと思います。
女優を目指すミアと、ジャズピアニストを目指し自分の店を作りたいと考えるセブ。
二人が出会い、共に過ごし、互いの夢を叶えるため活動していきます。
しかし、生活をするためにはただ夢を追い続ける訳にもいかず、亀裂もだんだんと。。
二人は夢を叶えることができるんでしょうか。

日本語の予告を事前に見ていたのですが、
予告での「恋をしよう」というテーマよりも、「夢を叶えること」というのがもっと大きなテーマとして、
作品全体に横たわっているような印象がありました。

上映が終わり、席を立つ頃に、周りの会話に耳を傾けてみると、、
「私は好き」
「思った以上に切ない感じだった」
「微妙だったなー」
と、非常にばらつきのある様子。

確かに、人を選ぶ要素はあるな・・・と感じます。
切なく、悲しい終わり方だと言う人もいるでしょうね。

多分ですが、バットエンドだという人もいるでしょう。
僕個人がどうだったかというと、とても良かったと思います。

確かに切ない。でもこれは間違いなくハッピーエンド、彼らはきっと幸福です。

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幸福と同居する切なさ

ミアもセブも、互いに夢を叶えることができました。
終盤の描写を見る限り、ミアは女優として大成功、家庭も持っていますね。
セブは念願のこだわりのお店を構え、連日大賑わいのようです。

ただ、二人が共に歩むことはなかった。
そのことについて、当然二人は納得していたでしょう。

本当に偶然の邂逅。
普段は記憶に上らないであろう思い出との再会。

繰り返しますが彼らは幸福だと思います。
だって二人が会うよりずっと前からそれぞれが追い求めていた夢を叶えたんです。
実際二人の表情を見るに充実していそうです。

でも、ありとあらゆることが、完璧にうまく行くことはない。
映画なんだから、そこは全部うまく行ってほしい、という人もいるとは思います。
けれど現実と同じで、なかなかそうはいかない。だからとても共感できました。

彼らは夢を叶えた。けれど、二人がずっと一緒にいることはなかった。

自分の過去を遡って、ありとあらゆることがうまくいっていて、常に幸福でしかなかったという人はいるんでしょうか。
僕にはあまり想像がつきません。
たとえ今が幸福であっても、ふとしたきっかけで、忘れていた切なさが蘇る、そういうことはきっと誰にでもあるんじゃないかと思います。
時間が経っていればもう悲しくはない。けれど、ただただ切ない。

幸福であるという状態と、切ないという感情が同居している状態。

とても身に覚えがあることです。
だから、とても心に残る映画でした。

あり得たかもしれない選択肢を辿る

一番最後のミュージカルのシーン。
とても楽しく、音楽もアップテンポで、夢のような時間、空想。

多分ですが、「こういう道もあったかもしれない」という二人の想いが表れているんじゃないかと思います。
現実離れした夢心地、妄想。
多分これが、ララランド。

無数にある選択肢。その選び方次第で、こういう人生を歩んでいたのかもしれない、今こうなっているかもしれないという空想は、誰もが持つものなんじゃないかと思います。
あれはきっと二人ともがあの瞬間に見た、もうひとつの夢だったものの残滓なのかもしれません。

その夢は破れたけれど、本当に叶えたかった夢を二人は叶えた。
いつか思い描いたものとは違うけど、今はとても幸福である。
だから決して言葉は交わさず、互いの道を歩んでいくのだろうな・・・と思います。

夢を叶えたのに。幸福であるのに。ものすごく切ない。
後からじんわり泣けるなあ。切ない想いはあるけれど、自分の道を歩んでいこうと、そんな風に思います。

どうか乾杯を。夢追い人に。

最後の部分にばかりフォーカスをあてて感想を書いたので、ちょっとしんみりしてしまいました。
総合的に、個人的にはとても共感できるすばらしい映画だったと思います。

それでは。

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