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災害時のSNSの有効な使い方〜デマやフェイクニュースに踊らされないために〜

情報リテラシー

駒鳥です。

2019/10/12、記録的な台風19号が日本に上陸し、各地で被害が出ています。
1日たった13日にこのエントリーを書いていますが、現在も、河川の氾濫に寄る被害が出ている地域が多い状況なようです。

今回のような大規模な自然災害発生時には、TwitterをはじめとするSNSでも多くの情報が流れていきます。
うまく使うことができれば非常に有益な一方で、デマやフェイクニュースのようなものも多く、適切な利用を心がける必要があります。

このエントリーでは、災害時のSNS、特にTwitterの有効な使い方や、注意点をまとめていきます。

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災害時にはデマ・フェイクニュースが拡散される

災害時には、デマやフェイクニュースが必ずと言っていいほどSNSで現れ、拡散されてしまいます。
これらの情報が生まれる要因は、「目立ちたい」という承認欲求であったり、愉快犯であることもあります。
一方、発信した人の思い違い、純粋に情報が誤っている場合など、複雑な要因によって構成されます。

過去にはデマ、フェイクニュースで逮捕者も

過去、デマ、フェイクニュースをSNSで拡散させたとして、逮捕者も出ています。
2016年に発生した熊本地震の際に、動物園からライオンが逃げた、というツイートが、それっぽいライオンの画像と共に発信されました。
これは拡散され話題になりますが、のちにデマであったと判明。
このツイートの発信元となった男性は2017年に逮捕されています。

参考記事:〝ライオン脱走〟フェイクツイッター男を起訴猶予 熊本地検「面白半分でデマ、しかし反省もしている」

熊本地震で動物園のライオンが逃げ出したとツイッターを使ってデマを流したとして偽計業務妨害の疑いで逮捕された神奈川県の男性(21)を起訴猶予処分としたと明らかにした。21日付。地検関係者は処分理由について「面白半分でデマを流したが、反省もしている」としている。

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なぜ災害時にデマが拡散されてしまうのか

災害時になぜデマが拡散されてしまうのか。
それは、災害時のデマやフェイクニュースが、人々の不安を駆り立てたり、善意に訴えるようなものであるからだと考えます。

先に挙げたライオン脱走のパターンは、災害時という緊急事態で、身を守るための情報に対してアンテナを張る人々に対して、不安を駆り立てるような内容の典型例と言えます。

後者の「善意に訴える」情報は、この情報が広がることで誰かの助けとなる、と思わせるような内容です。
例えば2018年の西日本豪雨の際に、岡山県内のコンビニが救援物資を受け付けている旨の誤った情報が広まりました。
お笑い芸人「千鳥」のノブさんもこれをリツイートで拡散した一人。
のちに情報が誤っていた、とわかり、該当するツイートを削除し、Twitterで謝罪しています。

デマ・フェイクニュースだけではない。過去の記事もバズる

実は、災害時に拡散されるのはデマ・フェイクニュースだけではありません。
過去のニュースや記事が、現在起きている災害と紐づけられた形で拡散される、というパターンも存在します。

2019年の台風19号が近づく中、突然ツイッターのトレンドに現れた記事があります。

それがこの記事。
「スーパー台風」高潮で東京23区の3割浸水 都が想定

よく読むとこの記事、更新日が2018年3月30日です。
内容も以下の通り、シミュレーションの結果のレポートについての記事です。

過去最大規模の「スーパー台風」が上陸し、高潮が発生した場合に想定される浸水区域図を発表した。

突如この記事はTwitterのトレンドに現れ、今回の台風19号と関係のある記事だ、として拡散されました。
記事の共有を行っても、記事そのものの更新日などはTwitterの画面では判別できない、というのも、拡散された要因の一つとしてありそうです。

ちなみにこの方はこのツイートのリプライの中で、2018年の記事だったと気づいたと発言されています。

情報自体の関連度は高いですが、情報を正しく捉える、という意味では、この記事が直接台風19号のことを指しているのではない、という理解は重要です。

難しいのは、この記事がデマだったのかというと、そうとは言えない、という点です。
記事そのものがデマだったのではなく、記事と2019年の台風19号を紐づけてしまったことが間違いな訳です。
あえていうなら、フェイクリンク、といったところでしょうか。

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デマ・フェイクニュース・フェイクリンクに踊らされないために

デマやフェイクニュース、フェイクリンクに踊らされないためにはどうしたら良いのか。
これは非常に難しいのですが、情報の内容や発信元自体が信頼できるか、妥当であるか都度確認をすることにつきます。

気をつける時のポイントとして、以下のようなものがあると考えられます。

  • 情報の発信元は公式なものか。発信者のアカウントに公式マークがついているか
  • 情報や記事の日時は正しいか
  • 同様の情報が、他の人からも発信されているか

災害時、緊急時には、良かれと思って急いで情報を発信してしまいたくなります。
しかし必ず一呼吸。落ち着いて情報の信頼性を確認しましょう。

災害時のTwitterの有効な使い方

災害時にTwitterにはデマ・フェイクニュースが多くなりますが、それ以上に有益な情報も多く存在します。
信頼できる発信元の情報を手に入れることで、災害時のTwitterの有効利用が可能です。

特に、行政や各自治体の情報は非常に有益で、しかも発信が早く最新の情報を得られます。
例えば、台風19号では、神奈川県の城山ダムの緊急放流開始時間についての情報が錯綜しました。
当初午後5時から放流開始とされていたものが延期となり、午後10時に放流開始と報道されますが、それがさらに早まって午後9時半に放流が開始されました。

一旦午後10時に放流開始、と発表されてから、NHKなどでもそのこの内容が報道される中、
神奈川県庁広報のアカウントで最新情報が更新されるということがありました。

NHKのテレビでは「午後10時から」と放送されている中、Twitterでは最新情報が更新されていたということになります。

各自治体の公式アカウントをフォローし、ウォッチしておくことで、テレビよりも早く、最新の情報が得られることもあるという例になりました。

災害時に役に立つ!フォローしたいアカウント

他にも災害時には、以下のアカウントをフォローしておくと、正確な情報を迅速に取得することができます。

NHK生活・防災
首相官邸(災害・危機管理情報)
気象庁
内閣府防災

これらのアカウントを活用して、災害時に役立てましょう。
防災用品と同じで、日頃から、これらのアカウントが発信する信頼度の高い情報にも触れておくと良いかもしれませんね。

また、Twitterではありませんが、東京防災は、いざという時にとるべき行動や事前の準備についても記載されており、大変有益な情報が多いです。
いざ、という事態が起こる前に、ダウンロードしておきましょう。

それでは。


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