駒鳥です。
先日、Twitterで佐々木俊尚さんがこんなツイートを。
Twitterで誰かが誰かを罵って個人攻撃すると、以前は攻撃の尻馬に乗る人が多かったけれど、最近は個人攻撃にうんざりして一歩引く人が増えてる感じがする(あくまで個人の感想ですが)。ネットでも儀礼的無関心が広がってきてるんじゃないかと期待。
— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) 2017年11月24日
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儀礼的無関心とは何か
儀礼的無関心とは何か。
こちらのページがシンプルで分かりやすいです。
参考リンク:儀礼的無関心
以下、一部引用。
知らない人に、あえて、もしくは、いつの間にか、儀礼的に無関心を呈示をする/している現象のことを指す。見知らぬ他人同士のあいだで、不要な関わりが生じるのを避けるための暗黙のルール。
つまり、ものすごく噛み砕いて言うと、「電車などで酔っぱらって、座席に寝転がっている人を見ても、暗黙の了解的にスルーするあれ」です。
実際のところ、ネットの世界で儀礼的無関心が広がっているのかどうかはわかりません。
ですが、佐々木さんの肌感覚と似たようなことを何となく、感じています。
そして、ネットで儀礼的無関心が広がることについては、個人的には歓迎です。
「炎上」が広く認知されるようになった
「ネットでの個人攻撃」の最たるものが、炎上です。
ある時までは、誰か(=トラブルを起こしたり問題発言をしたりした人)を、集団で袋叩きするだけのものでした。
ですがあるときから、この現象に「炎上」という名前がついて、多くの人に認知されるようになりました。
炎上商法、なんて言葉も登場し、炎上は、もう珍しいものではありません。
炎上そのものについての研究も行われていて、「炎上参加者はネット利用社の0.5%にすぎない」とも言われています。
そうした経緯を経た今、炎上しているのを見ても、「またか」と思う人が増えているような感覚があります。
単に飽きたのかもしれませんし、炎上に参加なんてしてもエネルギーを使うだけで、幸せにはならない、と気づく人が出てきたのかもしれません。
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ネット上での儀礼的無関心
もう一つ、ネットとリアルの境界が年々曖昧になってきているのもあるでしょう。
具体的に言うと、ネットでの行動が、リアルでの行動と近いものになってきている。
ネット=匿名の世界、という考え方も、もう崩れていますよね。
(炎上で、個人が特定されるケースが増えたのもあると思います)
電車の中で、見ず知らずの他人に怒鳴ってるおじさんに同調して攻撃する人なんていないのに、なぜかネットではそういう人がいたのが不思議だった。ネットがリアルに近づいていく中で、そういう変な同調する人が減っていくのは当然の理。
— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) 2017年11月24日
電車の中だったら、「うるさい人だなあ」でおおよそ済むんですが、ネットだと、過激な個人攻撃に発展することが多いですね。
炎上によって心に傷を負ってしまう人がいることを考えると、ネットでの「うるさい人」が減ること自体は、歓迎すべきこと何じゃないかと思っています。
それでは。
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